楽しそうですね。(笑)でもきっとそれがベストだったんでしょうね。
川越:そうそうそう。やらなきゃいけないと思えばアイディアはでてくる。その時のベストを尽くさないといけないと思うし…簡単に次の日にとか、今度そのためだけに北海道にくるのかということもあるしね。もちろん予算があれば、そういう作品もあると思うけれど、予算があれば他の部分にも使えるということもあるので、作品全体のことを考えないといけないよね。
作品全体を考えることは本当に大切ですよね。
どういう人がカメラマンに向いていると思いますか?
川越:喋れる人かな。最初はアシスタントから始まるので、そこから喋れないとだめだと思う。ざっくばらんに「なぜこのカットをこういう風にしたんですか」と聞けたりとか、照明部に「なぜこういう風にあてているのか」とか、美術さんとも助監督ともコミュニケーションもとれないといけないしね。
映画づくりはみんなで作っていくものですもんね。
川越:いろいろな人と現場のオンオフに関わらず話をすることで、その部署の大変さだとか楽しさをわかっているとわかっていないとではカメラマンになったときの進み具合が違うのかな。
本当に川越さんは全体クオリティをしっかり考えてくれているカメラマンなんだな…ということがわかりました。
川越:スケジュール調整で録音部がロケハン欠席した時は音に関してもカメラマンは考えるべきだよね。「ベース音がうるさいかな」とか「アフレコでいけるかな」とか、時間が予算がって全体的なクオリティーが落ちることになるよね。そこは自分の作品だから映像だけではなくて照明から音から演出からすべてにおいて考えなければいけないということもあったりとか。山の中でロケをやりますとなった場合のトイレとかもね。(笑)
確かに居心地のいい現場かどうかがすべてに作用しますよね。
勉強になりました!本日はありがとうございました!